開発者がリアルタイム・システムの開発を成功させるためには、そのシステムの時間的なプロパティに関する情報を知る必要があります。実行時の測定値は有用ではあるものの、その情報がもたらされるタイミングが遅すぎることが問題です。システムのライフサイクルのプランニング段階で、タイミング動作の理解を早めに行うのが一番です。主要な設計の最終的な決断が行われる前に、CPUの適性やタイミングの問題を解決しておかなくてはなりません。
一般的に、リアルタイム・システムのコンポーネントは、ハードリアルタイムとソフトリアルタイムの2つのグループに分類することができます。これら2つのグループは異なる問題領域を示しているため、各システムの実際の問題解決へのアプローチも異なっています。エニアは、これらの問題領域のそれぞれに対して、設計と分析のツールを提供します。
エニアのAdvanced Scheduling Framework (ASF) は、一般的に50個未満のプロセスやタスクしか含まない、(部分的に)サイクリックなハードリアルタイム・システムの設計・分析用に最適化されています。ASFはシステムの分析や合成のためのコンポーネントを提供します。実行中のターゲット・システムとインタラクトでき、実行時間のプロファイルなど、実行時のプロセス・プロパティを抽出できます。
VirtualTime(Rapita Systemsとの共同開発製品)は、複雑なソフトリアルタイム・システムをターゲットとしています。VirtualTimeは、数千ものプロセスを含むような複雑なシステムのモデル化や分析を容易に行えるようにします。大量のメッセージベース・トラフィックやパケットベース・トラフィックを処理するメッセージベース通信システム向けとして最適です。