高可用性分散システム向けCOTSミドルウェア
分散型テレコムシステムは、世界で一番複雑なもののひとつです。複数のオペレーティングシステムやプロセッサを持つ数百ものノードにわたって、数百万行のコードを実行することも少なくありません。エニアのElementは、分散型テレコムシステム向けのCOTSミドルウェア・ソリューションを提供し、アプリケーション開発や、さらにスケーラブルで保守が容易な高可用性分散型ソフトウェアの作成で、ネットワーク機器プロバイダ (NEP) を支援します。また、ポータブル・ソフトウェアの設計を円滑にします。ポータブル・ソフトウェアは複数世代の製品にわたって再利用可能であるため、最新のハードウェア・アップグレードの利点を生かすことができます。
システム全体の通信・管理機能
Elementは、組込オペレーティングシステムの機能を拡張し、大規模な企業オペレーティングシステムが通常必要とする高度な通信・管理サービスを提供します。Elementは、複数のプロセッサやオペレーティングシステムに分散するアプリケーション間通信の確立、同期化、インストルメンテーション、モニタを容易にするコア・サービスを提供します。また、Elementは、ネットワーク監視、障害管理、アップグレード管理、シェルフ管理などのサービスも提供し、フィールドで運用中のシステムのモニタ、修復、構成、プロビジョン、ライブ・アップグレードを容易に行えるようにします。
複数のプロセッサやオペレーティングシステムを持つ異種混在システム向けのシームレスなフレームワーク
Elementは、異種混在テレコムシステム向けに最適化された、初のHAミドルウェア・ソリューションです。エンドツーエンドのソリューションを提供することにより、OEMが同一システム内でLinuxとリアルタイム・オペレーティングシステムを統合するのを容易にします。またElementは、32ビットCPUのみならず、DSPやネットワーク・プロセッサでも実行可能な初のHAフレームワークです。この柔軟性とOS/プロセッサへの非依存性により、アプリケーション開発が大幅に簡素化されます。設計者は、複数のプロセッサ、ブレード、シェルフを含むいかなるトポロジであっても、単一のAPIによる共通サービスセットを使って、これらにまたがるアプリケーションのパーティション、分散、管理ができるようになります。
ビジネスの利点
市場への導入スピード
多くの機器メーカーは、独自のDSP、ネットワーク・プロセッサ、オペレーティングシステム、プロトコル・スタック、管理ツールなどの生産をとうの昔にやめてしまっています。NEPは、現在ではこれらのプラットフォーム・コンポーネントをすべてオフザシェルフで調達し、自社のHAミドルウェアと同じレベルのことを行えるようになっています。Elementのスケーラブルかつ再利用可能なミドルウェア・サービスは、SAFやATCAなどの標準インタフェースと連携して、統合しやすいオフザシェルフのプラットフォームを提供し、複数世代の製品向けのソフトウェア開発の負担を半減させることができます。
付加価値のあるアプリケーションに特化
ElementのようなCOTSミドルウェア・プラットフォームを使い、エニアの設計や統合サービスにおける高い専門性を活用することによって、NEPはリスクを回避し、小規模化したプラットフォーム・チームで製品を市場により速く導入し、貴重なエンジニアリング資源を付加価値のあるアプリケーションやサービスの開発に振り向けることができます。キャリアには、最新のサービスをスケジュールに先んじて低料金でカスタマに提供するために必要な機能があります。NEPは、こうしたアプローチにより「機能速度」を上げることができるため、キャリアが必要とするこれらの機能を提供することが可能となり、NEPの競争力が高まります。
開発・生産コストの削減
ElementのCOTSサービス、ポータビリティ、スケーラビリティは、開発・生産コストの削減に役立ちます。NEPは、アプリケーション開発のスピードアップ、少数の再利用可能なプラットフォームによる多種多様なアプリケーション作成が可能となります。節約されたコストは、設備投資の削減という形でサービス・プロバイダへ波及されていきます。
保守・運用コストの削減
Elementの高可用性管理機能とスケーラビリティは、ネットワーク・システムの保守、サービス、アップグレードを容易にします。利点として、サービス・プロバイダの運用コストの削減という形で現れてきます。