OSEck と TigerSHARC の連携により、
3Gワイヤレス・インフラストラクチャ向けの理想的プラットフォームを実現
2003年8月26日(現地時間)、カリフォルニア州 サンディエゴにて
Enea Embedded Technologyは、Analog Devices(以下、ADI)のTigerSHARC(R) ADSP-TS201プロセッサ向けOSEckリアルタイム・カーネルとIlluminator開発ツールの発売を本日発表しました。OSEckカーネルとIlluminator開発ツールは、ADIの最新TigerSHARCプロセッサと連携し、基地局などの3Gワイヤレス・インフラストラクチャ装置向けの分散型マルチプロセッサ・アプリケーションの開発や構築のための理想的なプラットフォームを提供します。Eneaはまた、OSE Softkernelシミュレータを提供し、ADSP-TS201の設計者がすぐにでも開発に取りかかることができるようにします。これにより、設計者はWindows(R)やSolaris(TM)ホストシステム上で、OSEckベースのADSP-TS201アプリケーションの開発が可能になります。
ADIのTigerSHARC(R) ADSP-TS201は高性能プログラマブル・プロセッサで、2G、2.5G、および3Gワイヤレス基地局などの信号処理やメモリ処理を多用する通信アプリケーションのために最適化されています。また、24Mビットのチップ組込みDRAMを搭載することで、600 MHz動作で毎秒48億回の積和演算(4.8 GMACS)および毎秒36億回の浮動小数点演算(3.6 GFLOPS)という業界最高レベルの固定小数点および浮動小数点信号処理性能を提供します。
ADIのプロダクト・ライン・ディレクタであるKevin Leary氏は、次のように述べています。「ADIのTigerSHARCプロセッサは、マルチプロセッシング機能と業界をリードするパフォーマンスを提供します。そのため、3Gセルラー基地局など、マルチプロセッサにで且つ高度で高速な演算が要求されるシグナル処理アプリケーション向けに最適です。Eneaの新しいRTOSとソフトウェア・ツールは、高速マルチプロセッシング・アプリケーションを念頭において設計されているため、TigerSHARCプロセッサの性能を最大限に引き出します。」
OSEckはエラー処理機能内蔵の完全なプリエンプティブ・カーネルで、リソースの制約が厳しく、ハード・リアルタイムの要件が求められる組込みアプリケーションに最適です。完全なイベント・ドリブン型のオペレーティング・システムであるTigerSHARC向けOSEckは、わずか10Kバイトのメモリを占有するだけで、タイムクリティカルなイベントへの高速で確定的なレスポンスを保証します。
マルチプロセッサ・ネットワークの異なる種類のプロセッサで構成される場合を含む設計を簡素化するために、OSEckはリンク・ハンドラを提供し、プロセッサやアプリケーションに依存しないメッセージ・パッシング・メカニズムを使用して、1つ以上のプロセッサで動作している複数のプロセス間の通信を確立します。リンク・ハンドラは、ADIのADSP-TS201のクラスタ・バスやリンク・ポート向けに最適化されており、複数のTigerSHARCプロセッサやホスト・プロセッサに常駐するプロセス間で、あたかも同一のプロセッサ上で実行されているかのように、シームレスで透過的な通信を行うことができます。
OSEckは、フル機能のOSE RTOSと同じAPIを使用しています。この統合されたプログラミング・モデルを使うと、設計者は複数のプログラミング環境を学ぶ必要なく、ホスト・プロセッサ上でOSE RTOSのメモリ保護機能を利用すると同時に、ADSP-TS201プロセッサ上でOSEckの深く組込まれたハード・リアルタイム属性を活用することができます。したがって、異種のマルチプロセッサの設計を大幅に簡素化します。
マルチプロセッサ・アプリケーションの開発を容易にするため、OSEckは、RTOSを意識したシステムレベル解析およびプロファイリング・ツールOSE Illuminatorを提供しています。このツールを使用することで、プログラマは、プロセス間のコンテキスト・スイッチやメッセージ・パッシングなど、イベント・シーケンスとして見なされるアプリケーションのデータを監視、制御、収集することができます。また設計者は、複数のTigerSHARCプロセッサ(OSEck)およびホスト・プロセッサ(OSE)のノードを同時にデバッグし、イベントにブレイクポイントを設定し、CPU性能をプロファイルすることができます。Illuminatorのズーム機能を備えたシステム・ブラウザで、各ノードで動作するプロセスやプロセス情報すべてをグラフィカルに表示します。プロファイリング機能により、メモリ使用率を監視し微調整することができます。
ADIのTigerSHARC ADSP-TS201プロセッサについて
ADIのTigerSHARC ADSP-TS201プロセッサは、RISC、VLIW、標準DSP機能を組み合わせた、静的でスーパースケーラブルなSIMDアーキテクチャを採用しています。TigerSHARCプロセッサは、C言語とアセンブリ言語の両方でプログラム可能で、1ビット、8ビット、16ビット、32ビットの固定小数点および浮動小数点データといった複数データ型をネイティブサポートしています。また、このプロセッサは専用命令機能を提供します。これには、設計者がハードウェア・リソースを効率的に使用できるようにしてベースバンド処理能力を強化するチップ・レート・デコーディングとビット・レート・デコーディング、チャネル毎のコストを低減させる音声/データシグナル処理のパーティショニングなどが含まれます。
ADIのADSP-TS201は、スケーラブルなマルチプロセッサ・システムの設計を簡素化するために、クラスタ・バスやリンク・ポートを提供し、トータルで5Gバイト/秒の帯域幅を達成しています。クラスタ・バスでは、8個までのTigerSHARCプロセッサ、ひとつのホスト、および外部メモリが、共通バスおよびグローバル・メモリを共有できます。リンク・ポートにより、複数のTigerSHARCプロセッサ間のポイント・ツー・ポイント通信が簡単にできるようになります。ADIのADSP-TS201 TigerSHARCプロセッサの詳細情報は、 http://www.analog.com/processors/processors/tigersharc/を参照して下さい。
販売時期と価格
ADSP-TS201プロセッサ向けOSEckは、2003年第三四半期に販売予定です。ツールを含む開発シート一式の価格は、20,000ドルです。
このプレスリリースならびに4色プレス写真は、http://www.ose.com/でご覧いただけます。
Enea Embedded Technologyについて
Enea Embedded Technologyは、フォルトトレラント、高可用性、セイフティクリティカルな組込システム向けのリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)、開発ツール、およびサービスのリーディング・プロバイダです。Enea Embedded Technology は、OSEリアルタイム・オペレーティング・システムを所有し、販売しています。OSEは、分散型通信システム (通信インフラストラクチャや携帯電話など)、航空電子工学、医療、自動車および産業関係の制御システムを含む、世界中の多くの製品で使用されています。Enea Embedded Technologyは、Enea Data (SAXESS: ENEA) の子会社で、スウェーデン ストックホルムを拠点にしています。Enea Dataは、全世界で600名近くの従業員を擁し、さまざまなリアルタイム組込型、ITおよびe-businessアプリケーションの製品、サービス、トレーニングを提供しています。主な顧客は、Ericsson、Lockheed Martin、Samsung、Agere Systems、Sony、Boeing等の先端企業です。Enea Embedded Technologyに関する詳しい情報は、www.enea.co.jp にてご確認下さい。Enea Dataについては、www.enea.comをご参照下さい。
OSEはEnea Embedded Technologyの登録商標です。
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