OSEベース・リアルタイム通信システムに Linuxの技術と専門知識を取り込む
Metrowerksとのコラボレーション
Smart Networks Developer Forum、2004年4月27日(現地時間)
エニア・エンベデッド・テクノロジーは、Linuxベースのテレコム及びデータコム・システム用の次世代型ソフトウェア・プラットフォームを発表しました。この次世代型プラットフォームは、評価の高いエニアのOSEリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)の利点と、Metrowerksの組み込み型Linuxソリューションの柔軟性とビジネスの利点を統合します。これよって、テレコム及びデータコムのOEMは、Linuxの広範囲アプリケーション・サポートとOSEのハード・リアルタイムの特性を組み合わせながら、複数のプロセッサとブレード内で、分散型/フォルトトレラント/高可用性マルチプロセッサ・ソフトウェア・ソリューションを実装できるようになります。エニアは、このプラットフォームの販売を近日中に開始し、4月26日から29日までダラスにて開催される「2004 Smart Networks Developer Forum」にて、デモンストレーションを行います。
エニアの新型Linux/OSEプラットフォームは、OSE RTOS、OSE/Linuxゲートウェイ、PolydedraデータベースをMetrowerksのLinuxに組み入れ、当面Freescale Semiconductor社のPowerQUICCプロセッサ向けに販売されます。また、この技術を活用した全体的な製品の開発と検査の管理は、MetrowerksのPlatform Creation Suite、CodeWarrior Development Studio、CodeTest分析ツールを利用して行われます。
このプラットフォームは柔軟なライセンシングを提供します。このため、システム設計者と開発者はさまざまな種類のプロセッサ、オペレーティング・システム、Metrowerksのツールをシステム内に配置することが可能になり、しかも開発プロセス期間中アーキテクチャを自由に再構成できます。このOSとツールの統合アプローチにより、リアルタイムOSEのフレームワーク内で、開発者はより広範囲のLinuxベースの通信アプリケーションを活用できます。利用しやすく、非常にポータブルなLinuxベースのアプリケーションが豊富なため、開発期間および市場投入までの時間が短縮されます。
Metrowerksは、主力装置や製品向けの実行可能なOSとしての組込型Linuxの技術を確立する分野でのリーダー的存在です。Metrowerksは、ボードの立ち上げやカーネル・レベルのデバッグからドライバ開発やアプリケーション作成/分析に至るまでの一連の開発サイクルを通じて、業界をリードするLinux OS開発の製品とサービスを提供しています。Metrowerksの組込型Linuxソリューションには、ミドルウェア、ボード・サポート・パッケージ、システム・インテグレーション・サービス、そして受賞歴のあるCodeWarrior統合開発環境(IDE)が含まれます。
エニア・エンベデッド・テクノロジー、マーケティング担当部長のAdrian Leufvénは次のように述べています。「Linuxは、高レベルなテレコム/データコム・アプリケーションおよびマネジメント・サービスのホスティング向けに卓越したオペレーティング環境を提供しています。しかし、現時点のLinuxは、制御、障害通知、ホット・スワップ、負荷バランス、動的なディスカバリなど、タイムクリティカルなサービスの提供に必要な高可用性とキャリア・グレード属性の完全統合に欠けています。今回の新ソリューションは、リアルタイムの反応性と可用性を妥協することなく、複数のプロセッサとブレードにおいて、OEMがLinuxのアプリケーション・レベルの利点を活かすことを初めて可能にしました。」
MetrowerksのNetcommマーケティング・ディレクタであるCalvin Harrison氏は加えて次のように述べています。「エニアの新ソリューションは、最大のパフォーマンスが必須であるときのLinuxの機能を拡張するアプローチとしては、初めて一貫性のある包括的なものです。このソリューションは世界水準のRTOSの性能をLinuxのビジネス上の利点と統合したもので、当社がこの先進的なアプローチで重要な役割を果たすことを光栄に思っています。」エニアの新型Linux/OSEプラットフォームはMetrowerksのPlatform Configuration Suite内で完全に構成可能であり、エニアのOSE ゲートウェイをMetrowerksのLinuxに組み込むことで、LinuxとOSEをシームレスに連結します。これによって、異なる種類のプロセッサ(CPUおよびDSP)上で動作するLinuxとOSEが、あたかも単一プロセッサ上で動作する単一オペレーティング・システムのようにやりとりすることができるようになります。このOSE ゲートウェイは、OSEのサービスをLinux領域に直接マッピングし、Linuxのホストするマシンが、メッセージ・ベースのプロセッサ間通信を含むOSEリアルタイム・サービスの利点を最大限に活用できるようにします。
また、このソリューションにはエニアのPolyhedraデータベースも統合されているため、LinuxとOSEの開発者は、組込システム・アプリケーション向けの安全かつフォルトトレラントなデータ格納を提供しています。このアクティブな関連データベース管理システム(RDBMS)は、小さなコード・フットプリントを特徴とし、メモリ常駐型の設計を使用することで、データ・セキュリティを犠牲にすることなく、従来のディスク・ベースRDBMSと比較して飛躍的に性能を高めることができます。
MetrowerksのLinux BSPを統合したMetrowerksのPlatform Creation Suiteは、さまざま種類のCPU上でオープン・ソースのLinuxを開発、構成、実装するためのトータル・フレームワークを提供します。このプラットフォームのTarget Wizardツールにより、完全なLinuxシステムの構成、確立、実装、拡張が容易になります。
このCodeWarrior IDEは、PowerPCならびにStarcoreアーキテクチャにおいて、LinuxおよびOSEオペレーティング・システム向けの、RTOSアウェアなソース・レベル・デバッギング、コード・カバレッジ、ハードウェア評価、カーネル適応、プロジェクト管理、ボード立ち上げなどの機能を提供します。それに加え、Metrowerksのボード・サポート・パッケージは、LinuxとOSEカーネルを統合したハイブリッドLinux/OSEシステムに対して、デバイス・ドライバ、アプリケーション、サービス、ライブラリ、GNUツール、実装ウィザードなどを備えた、すぐに使えるソリューションを提供します。
OSEは、高可用性・高信頼性分散通信システム向けに最適化されたメモリ保護機能搭載のRTOSです。OSEはホストプロセッサのハードウェアメモリ管理機能を利用してファイアウォールを提供し、カーネルとアプリケーション・プロセスが互いを破損しないようにすることで信頼性と可用性を向上させます。OSEck (OSE Compact Kernel)は、OSE RTOSの特徴を完全に実現したDSPバージョンで、組込み度の深いアプリケーションのために最適化されています。OSEckは、完全にプリエンプティブであり、(最小の構成上で)4kバイト以下のメモリしか占有せず、しかも完全にイベント・ドリブンです。OSEとOSEckは同一APIを共有し、柔軟なメッセージ・ベースの通信フレームワークを持っています。これにより、複数のプロセッサにわたるアプリケーションがまるで単一のプロセッサに常駐しているかのような、透過的な通信を可能とする分散型ネットワークの構築を容易にします。
OSEおよびOSEck向けの開発サポートには、以下のツールが含まれます。
ソフトカーネル
- 設計者が、WindowsもしくはSolarisのオペレーティング・システム上のOSEベース・アプリケーション開発を、ハードウェア入手以前にできるようにするシミュレータ
イルミネータ
- プログラマが一連のイベントとして見なされる複数のアプリケーション、例えばプロセスの間のコンテキスト・スイッチやメッセージ・パッシングなどのデータを監視、制御、収集できるシステム・レベル分析/プロファイル・ツール
またOSEは、TCP/IPなどネットワーキングおよびセキュリティ・プロトコルを含む完璧なネットワーク・ソリューションを実現します。さらに、ダイナミック・ダウンロードをサポートし、新しいアプリケーションがフィールドで動作時であっても、システムにダウンロードできる柔軟性を提供します。
Enea Embedded Technologyについて
Enea Embedded Technologyは、フォルトトレラント、高可用性、セイフティクリティカルな組込システム向けのリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)、開発ツール、およびサービスのリーディング・プロバイダです。Enea Embedded Technology は、OSEリアルタイム・オペレーティング・システムを所有し、販売しています。OSEは、分散型通信システム (通信インフラストラクチャや携帯電話など)、航空電子工学、医療、自動車および産業関係の制御システムを含む、世界中の多くの製品で使用されています。Enea Embedded Technologyは、Enea Data (SAXESS: ENEA) の子会社で、スウェーデン ストックホルムを拠点にしています。Enea Dataは、全世界で600名近くの従業員を擁し、さまざまなリアルタイム組込型、ITおよびe-businessアプリケーションの製品、サービス、トレーニングを提供しています。主な顧客は、Ericsson、Lockheed Martin、Samsung、Agere Systems、Sony、Boeing等の先端企業です。 Enea Embedded Technologyに関する詳しい情報は、www.enea.co.jp にてご確認下さい。Enea Dataについては、www.enea.comをご参照下さい。
OSEはEnea Embedded Technologyの登録商標です。
その他の全ての会社名、製品名は各社の登録商標もしくは商標です。
◆お問い合わせ先
エニア・エンベデッド・テクノロジー株式会社
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1-4-2 風雲堂別館ビル 4F
Tel: (03)5207-6167 Fax: (03)5207-6169
URL: http://www.enea.co.jp E-mail: japan@enea.com