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エニア、OSE RTOS と Linux を結合した高性能分散型システム向けプラットフォームを発表

高可用性テレコム/データコム・システム向けに、LinuxとOSE間のシームレスなリンクを提供

2004年7月28日(現地時間)、スウェーデン・ストックホルムおよび米国・カリフォルニア州・サンディエゴにて
エニア・エンベデッド・テクノロジーは、高可用性テレコム/データコム・システム向けに組込の Linux とリアルタイム・オペレーティング・システムを結合した、初の統合ソフトウェア・プラットフォーム、Enea Orchestra を発表しました。Enea Orchestra は、オープン・ソース Linux と Enea のOSE™ リアルタイム・オペレーティング・システム間のシームレスなリンクを提供します。Enea Orchestra によって、テレコム/データコム OEM は、フォールトトレラント、高可用性の分散型ソフトウェア・ソリューションをマルチプロセッサ、マルチブレードの環境に展開し、 Linux の幅広いアプリケーション・サポートとOSE のリアルタイム性を同時に享受できます。

Enea Orchestra のもう1つの特長は、Metrowerks 社が提供する統合開発環境です。これは、カーネル・デバッグやボードのブリングアップから、アプリケーションの開発やテストに至るまで、OSE/Linux 製品開発の全工程を大幅に簡素化します。

高可用性の通信アプリケーションでは、サーバーベースのITコンポーネントとタイムクリティカルな組込コンポーネントを組み合わせるケースが多くみられます。この種のアプリケーションには、2つのオペレーティング・システムを併用するハイブリッド・ソリューションが最適です。つまり、ITコンポーネント向けの Linux と、タイムクリティカルな組込コンポーネント向けのリアルタイム OS です。Enea Orchestra は、このアプローチを実現するために、Linux/RTOS のアプリケーション開発環境を提供すると同時に、この2つのオペレーティング・システムを同期させ、障害状況へのタイムリーな対応を可能にする、分散型通信機能とフォールトトレランスを提供しています。

エニア・エンベデッド・テクノロジーのマーケティング担当副社長 Adrian Leufvén は次のように述べています。「Linuxは、高度なテレコム/データコム・アプリケーションと管理サービスに対して優れた運用環境を提供します。しかし、分散型システム環境の場合、Linux には、制御、障害通知、ホットスワップ、動的ディスカバリなど、タイムクリティカルなサービスに必須の高可用性とキャリアグレード属性が欠如しています。Enea Orchestra により、OEM は、マルチプロセッサ、マルチブレードの環境においても、リアルタイムの応答性と可用性を犠牲にすることなく、Linux のアプリケーション・レベルの利点を享受できます。」

Metrowerks社のネットコム・マーケティング・ディレクターCalvin Harrison氏は次のように語っています。「Enea Orchestra は、最大性能が求められる環境において Linux の能力を拡張する、一貫性、包括性を備えた世界初のアプローチです。このソリューションは、Linux のビジネス・メリットと世界最高水準のRTOSのパフォーマンスを結合したものです。当社がこのような革新的アプローチにおいて重要な役割を果たせることは、大変な光栄です。」

Enea Orchestra は、Linux/OSE ハイブリッド・システム向けの完全な開発および実行時ソリューションを提供することで、Linux(Metrowerks Linuxを含む、すべてのオープン・ソースLinux)、OSE、またはこの組み合わせのもとで動作するアプリケーションを容易に開発し、展開できるようにします。API をわずかに変更するだけで、Linux 用のアプリケーションを OSE 環境で、また OSE 用のアプリケーションを Linux 環境で実行できます。

Enea Orchestra には、緊密に統合された5つのコンポーネントがバンドルされています。すなわち、Linux、OSE RTOS、OSEゲートウェイ、EneaのPolyhedraデータベース、そしてPlatform Creation Suite、CodeTest 解析ツール、Power Tap デバッグ・プローブ、および受賞したCodeWarrior 開発環境を含む、Metrowerks 社の開発テクノロジーです。このMetrowerks 社のテクノロジーは、さまざまな CPU 上で、オープン・ソース Linux/OSE アプリケーションの開発、構成、展開、テストを行うための総合的なフレームワークを提供します。

組込 Linux とエンタプライズ Linux の両ホストをサポートする Enea Orchestra のOSE ゲートウェイは、OSE と Linux を結ぶリンクを提供し、さまざまな組込プロセッサ(CPU と DSP)とワークステーションが接続された異種混在型ネットワークで、この2つのオペレーティング・システムが動作できるようにします。競合する他のハイブリッド・ソリューションでは、TCP/IP を利用して複数のオペレーティング・システムをプロセス・レベルで接続するのに対し、OSE ゲートウェイは、OSE サービスと Linux 領域を直接対応付けるゲートウェイ・デーモンを提供することで、リアルタイムの応答性を高めます。Linux システム上で動作するこのデーモンによって、Linux プロセスはOSE プロセスであるかのように見えます。

OSE ゲートウェイは、ダイレクト・メッセージ・パッシングを利用して、Linux システム上のプロセスとリアルタイム・ブレード上のプロセスとの通信を簡素化、効率化します。TCP/IP が手作業でコード化されたネットワーク・アドレスを使用するのに対し、メッセージ・パッシングは直接的なプロセス間通信を提供します。OSE のユニークなリンク・ハンドラのテクノロジーは、リモート・プロセスが、マルチプロセッサ、マルチブレード、マルチワークステーション上の複数のオペレーティング・システムのもとで実行される場合でも、同一プロセッサ上の同一OSのもとで実行されているかのように「見え」ます。

OSE ゲートウェイは、組込みの障害検出および対応メカニズムを通じて、このハイブリッド・システムによる迅速かつ確実な障害の認識、対応、復旧を可能にします。障害復旧モデルのほとんどは、障害が発生した場合に、障害の認識、障害分析の開始、復旧のトリガを送信側に依存していますが、OSE ゲートウェイは、監視対象プロセスが1つでも応答しないと、直ちに OSE RTOS に通知して障害分析と復旧を開始します。このようなタイムリーな通知機能と組込み型の対応機能は、障害が発生した場合でも、アプリケーションへの迅速な再接続を可能にします。また、ユーザーが不具合のあるプロセスとやりとりを行ったり、システムを通じて障害が伝播するといった可能性を減らすことで、OSE ゲートウェイによるシステム保護を支援します。

Enea Orchestra のもう1つの特長は、エニアの Polyhedra データベースです。このデータベースは、Linux/OSE の開発者に、組込システム・アプリケーション向けのセキュアかつフォールトトレラントなデータ・レポジトリを提供します。このアクティブなリレーショナル・データベース管理システム (RDBMS) は、わずかなコード・フットプリントとメモリ常駐型の設計により、データ・セキュリティを確保しつつ、従来のディスクベース RDBMS とは比較にならないほどパフォーマンスを向上させます。

OSE は、高可用性、高信頼性の分散型通信システム向けに最適化された、メモリ保護機能搭載の RTOS です。ホスト・プロセッサのハードウェア・メモリ管理機構を利用し、カーネルとアプリケーション・プロセスの相互干渉を防ぐことで、信頼性と可用性の高いファイアウォールを提供します。 またEneaは、DSP 最適化をはかった OSE のバージョンである OSEck (OSE Compact Kernel) も提供します。OSEck はフル・プリエンプティブ、完全にイベントドリブンで、最小構成では4KB 以下のメモリしか使用しません。OSE と OSEckは同じAPIを共有し、分散型ネットワークを容易に構築できる、フレキシブルなメッセージ・ベースの通信フレームワークを提供します。このような分散型ネットワークでは、複数のプロセッサにまたがって動作するアプリケーションがあたかも同一プロセッサ上で動作しているかのように、透過的な通信が行われます。

OSE と OSEck 向けの開発サポートには、ソフト・カーネルが含まれています。ソフト・カーネルは、設計者が、ハードウェアが利用可能になる前に、Linux、Windows、または Solaris といったホスト・オペレーティング・システム上でOSE ベースのアプリケーションを開発できるようにするシミュレータです。ソフト・カーネルには、システムレベルの分析およびプロファイリング・ツールであるイルミネータが含まれています。イルミネータによって、プログラマは、イベント・シーケンス(コンテキスト・スイッチ、プロセス間のメッセージ・パッシングなど)と見なされるアプリケーション用データを監視、制御、収集することができます。OSE は、TCP/IP やその他のネットワーク/セキュリティ・プロトコルに加え、動的ダウンロードもサポートする完全なネットワーキング・ソリューションです。この動的ダウンロードは、稼働中のシステムに新しいアプリケーションダウンロードできるようにすることで、柔軟性を向上させます。

Enea Orchestra は、購読ベースですぐに利用できます。 Enea Orchestra は、Orchestra Applications Development Suite (ADS) と Orchestra Platform Development Suite (PDS) という、2つの製品パッケージで構成されています。開発には両方のパッケージが必要ですが、ADS はすべての開発者用で、PDS はプラットフォーム(ボードと OS のブリングアップ)開発者用です。

Enea Embedded Technologyについて
Enea Embedded Technologyは、フォルトトレラント、高可用性、セイフティクリティカルな組込システム向けのリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)、開発ツール、およびサービスのリーディング・プロバイダです。Enea Embedded Technology は、OSEリアルタイム・オペレーティング・システムを所有し、販売しています。OSEは、分散型通信システム (通信インフラストラクチャや携帯電話など)、航空電子工学、医療、自動車および産業関係の制御システムを含む、世界中の多くの製品で使用されています。Enea Embedded Technologyは、Enea ABの子会社で、スウェーデン ストックホルムを拠点にしています。Enea ABは、全世界で600名近くの従業員を擁し、さまざまなリアルタイム組込型、ITおよびe-businessアプリケーションの製品、サービス、トレーニングを提供しています。主な顧客は、Ericsson、 Lockheed Martin、Samsung、Agere Systems、Boeing、ソニー、富士通等の先端企業です。

OSEはEnea Embedded Technologyの登録商標です。
その他の全ての会社名、製品名は各社の登録商標もしくは商標です。

◆お問い合わせ先
エニア・エンベデッド・テクノロジー株式会社
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1-4-2 風雲堂別館ビル 4F
Tel: (03)5207-6167 Fax: (03)5207-6169
URL: http://www.enea.co.jp E-mail: japan@enea.com