システム間相互接続の開発戦略におけるエニアの今後の展望
2004年9月28日(現地時間)、フランクフルトで開催のスマート・ネットワーク・ディベロッパーズ・フォーラムにて
エニア・エンベデッド・テクノロジーは、同日、OSE RTOS によるシリアルバージョンのRapidIO™ サポートを発表しました。シリアルバージョンの RapidIO は、アドバンスド・テレコム・コンピューティング・アーキテクチャ(AdvancedTCA®)におけるシステム間相互接続としての動作や、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)を念頭に設計されています。
エニア・エンベデッド・テクノロジーのマーケティング担当副社長の Adrian Leufvén は、次のように述べています。「最初から、OSE はマルチプロセッサシステムを念頭に置いて設計されていました。今回、システムによるシリアル RapidIO のサポートが可能になったわけですが、これらの先駆的技術をサポートすることは、エニアにとって当然のことでした。」
エニアは、以前にフリースケール・セミコンダクターの Power QUICC™ III プロセッサ向けに、パラレルバージョンの RapidIO のサポートを発表しました。ここにシリアルバージョンの RapidIO サポートを加えることで、本技術の適用可能範囲は シングルボード上における CPU と周辺機器の相互接続から拡張されることになります。シリアル RapidIO は、キャリアカードを介してドータカードが接続されるのと同様に、AdvancedTCA バックプレーンを利用したボード同士の接続を可能にします。これらのシステムにおけるプロセッサの数が増えるにつれ、透過的で高性能なディストリビューションを可能とする OSE は 信頼できるシステム構築における重要な要素となってきています。
これらのシステムの主要なターゲットは通信業界であり、代表的な適用例として、IP ルータやスイッチ、メディア・ゲートウェイやラジオ・ネットワーク・コントローラなどの 3G インフラストラクチャ装置、DSLAM、そして大企業向け大型装置などが挙げられます。
RapidIO Trade Associationのエグゼクティブ・ディレクター Iain Scott 氏は、次のように述べています。「フォルトトレランスや高可用性が求められる高性能な分散システムは、RapidIO 独自の機能の優位性を生かし、エニアの RTOS を有効活用することができます。」
RapidIO テクノロジのソフトウェアサポートにおいて先駆者であり続けるという戦略を継続するため、エニアは以下の技術協議会に参画しています。
- マーキュリー・コンピュータ・システムズを中心とした Ensemble 開発協議会
- フリースケールの AdvancedTCA モジュラ開発システム
OSE RTOS カーネルの機能を複数プロセッサでの動作が可能となるよう拡張するための OSE 製品、LinkHandler を利用することで、組込みシステムの開発者に、完全な分散オペレーティングシステム環境を提供することが可能となります。OSE のコンセプトは、単一のマスターに基づいてはいません。すべてのノードがお互いに通信しあうようなフレームワークを提供できる、組込み型のサービス・ディスカバリー・メカニズムをコンセプトとしています。これにより、個々のノードいずれの故障をも容易に切り抜けることが可能になるため、OSE を基盤とするシステムはより堅牢なものとなっています。
RapidIO Trade Associationについて
RapidIO Trade Association、およびその国際的なメンバーは、RapidIO™ 相互接続アーキテクチャを推進しています。このISO 認証済みのオープンスタンダードにより、高性能ネットワーキングやコミュニケーション、そして組込みシステムにおいて必要とされる、チップ間やボード間における制御系・バックプレーンおよびデータプレーンの相互接続がシームレスにできるようになります。シリコンチップやボード、システムなどを含め、RapidIO を基盤にした製品が既に市場に出荷されています。RapidIO の詳細な仕様、製品、デザイン・ツール、参加企業については、www.RapidIO.org をご覧下さい。
フリースケール AdvancedTCA モジュラ開発システムについて
フリースケールのモジュラ開発システムに対するコンセプトは、業界標準の高速度相互接続とフォーム・ファクターに基づく包括的かつ多目的なプロトタイピング環境に明示されています。フリースケール社の幅広いシリコン製品のポートフォリオ、RapidIO 相互接続標準のサポート、そしてアドバンスド・テレコム・コンピューティング・アーキテクチャ(AdvancedTCA®)によって、ATCA システムソリューションをどのようにプロトタイプで利用可能なのか、どのようにシステム全体の機能を評価することができるのか、これらについて強調したデモンストレーションが可能となっています。フリースケールの高性能プロセッサ、RapidIO テクノロジ、およびギガビットイーサネットを共通の AdvancedTCA 開発システム上で統合することにより、メディア・ゲートウェイやインターネットプロトコル DSLAM 、IP-PBX システム、大企業向けルータやホスト、デジタル・シグナル・プロセッサのファーム、3G ワイヤレスインフラストラクチャで使われる無線ネットワーク・コントローラなどのさまざまなアプリケーションを、AdvancedTCA がサポートすることができるよう計画されています。
Ensemble について
マーキュリー・コンピュータ・システムズの Ensemble™ により、テレコム装置の開発者は、AdvancedTCA® フォーム・ファクターの強力かつ機能的なシリアル RapidIO™ テクノロジを即座に利用することができます。Ensembleシステムは、マーキュリーのソフトウェアと高性能パラレル RapidIO のマルチポイントスイッチングに関するシステムアーキテクチャの専門知識を組み合わせたもので、これにより、開発者はシステムデザインを確定する前にシステムパフォーマンスの適性および特性判断を行うことができるようになります。Ensemble システムを用いることで、OEM は有用なアプリケーション特有のRapidIO 機能に関する情報を得ることができます。そのため、次世代アプリケーションのデザインおよびテストの段階で、インテグレーション・コストの削減、効率の改善、リスクの最小化を実現することができます。
AdvancedTCA について
AdvancedTCA®(アドバンスド・テレコム・コンピューティング・アーキテクチャ)プラットフォーム標準は、CompactPCI 標準または固有のソリューションでは実現できない次世代アプリケーションへの要望から、PCI Industrial Computer Manufacturers Groupによって開発されました。AdvancedTCA の主な目的は、標準化されていながらもスケーラブルなプラットフォームを提供することによって、製品間の差別化を妨げる制約を課することなく、多様なアプリケーションで利用可能な柔軟性の高い次世代システムへ移行するにあたっての主要な問題を克服することにあります。
Enea Embedded Technologyについて
Enea Embedded Technologyは、フォルトトレラント、高可用性、セイフティクリティカルな組込システム向けのリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)、開発ツール、およびサービスのリーディング・プロバイダです。Enea Embedded Technology は、OSEリアルタイム・オペレーティング・システムを所有し、販売しています。OSEは、分散型通信システム (通信インフラストラクチャや携帯電話など)、航空電子工学、医療、自動車および産業関係の制御システムを含む、世界中の多くの製品で使用されています。Enea Embedded Technologyは、Enea ABの子会社で、スウェーデン ストックホルムを拠点にしています。Enea ABは、全世界で600名近くの従業員を擁し、さまざまなリアルタイム組込型、ITおよびe-businessアプリケーションの製品、サービス、トレーニングを提供しています。主な顧客は、Ericsson、 Lockheed Martin、Samsung、Agere Systems、Boeing、ソニー、富士通等の先端企業です。
OSEはEnea Embedded Technologyの登録商標です。
その他の全ての会社名、製品名は各社の登録商標もしくは商標です。
◆お問い合わせ先
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