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エニア、車載用組み込みソフトウェア・プラットフォームを発売

 

2004年12月2日、ストックホルム発
エニア・エンベデッド・テクノロジーは、車載用の市販組み込みソフトウェア・プラットフォーム、Enea Embedded Auto (EE-Auto) を本日発表しました。エニアのリアルタイム・オペレーティング・システムである OSE ファミリーを基本としたEE-Autoプラットフォームは、高度なマイクロプロセッサによるナビゲーション、テレマティクス、エンターテインメント、車内情報装置、パワートレイン、シャーシ制御といった各種システムのメーカーをターゲットとしています。また、エニアは幅広いエンジニアリングサービスを提供し、顧客がカスタム仕様のアプリケーションを開発することをサポートします。

エニア・エンベデッド・テクノロジー AB のマーケティング担当部長 Adrian Leufvén は、次のように述べています。「電子システムは、先進的な自動車の多くの機能、ABSブレーキからエンジンまでのすべてを制御しています。各電子制御装置がさらに高度化され、より多くの機能を扱わなければならなくなったため、こうした機能を確実に管理できる高度なリアルタイム・オペレーティング・システムへの需要が高まってきました。」

自動車産業においては、電子システムが機械システムに取って代わる傾向が強まっています。マイクロプロセッサ・ベースの電子制御ユニット (ECU) は、自動車内で30以上の異なったシステムを制御しています。そうしたシステムには、パワーウィンドウなどの単純なシステムから、高度なエンジン制御システム、AT制御、ハイドローリックスから、ABSやアンチスキッド・システムなどの自動車の安全機能まで、すべてが含まれます。

マイクロプロセッサ・ベースのシステムは、制御のみならず、さまざまなエンターテインメント機能や情報機能も実行します。例えば、カーオーディオ、車載コンピュータ、電子環境制御、GPSナビゲーションなどの機能です。マイクロプロセッサ・ベースのシステムは、車内の電子デバイスと外部システムをモバイルネットワークまたは衛星を使ってリンクする新しいネットワーク・テクノロジーである、テレマティックスにも使われています。

Adrian Leufvénは、また次のように述べています。「エニアは、組込システムのノウハウや、高可用性およびセーフティクリティカルなシステムでの確かな実績によって、自動車産業向けに最適な製品を提供します。OSEのメモリ保護は、迅速かつ保証されたレスポンスタイムと安定した通信アーキテクチャにより、フリーズや停止が許されない組み込みシステム向けに理想的なものです。手ごろな価格でありながら、信頼性の極めて高いマイクロプロセッサ・ベースの制御/情報/エンターテインメント・システムの追加を求める自動車メーカーの間で、EE-Autoが大ヒットとなることを期待しています。」

「エニアは、現在の自動車業界トップの顧客を持っています。自動車業界では、市販オペレーティングシステムが社内ソフトウェアに取って代わるという傾向が顕著になってきています。EE-Autoを発売することで、エニアは車載ソフトウェア開発向けにすぐに使えるパッケージを顧客に提供することができます。EE-Autoはエニアにとって大きな前進を意味します。」

EE-Auto の詳細について
EE-Auto の基本となるのは、OSE、OSEck、OSE Epsilon 等の、エニアの RTOS ファミリーです。これらのオペレーティングシステムはそれぞれ、個別の車載機能で最適化されるもので、共通のAPI、開発環境およびメッセージ・ベースのプロセス間通信フレームワークを共有します。これにより、複数のプロセスが、個別のOSと個別のプロセッサ上で動作していても、シームレスに通信することが可能になります。この共通性と透過性は、異なった信頼性、性能、機能要件を持つ分散型のマルチプロセッサ自動車制御システムの設計を大幅に簡素化、効率化します。

OSE は、エニアのハイエンド RTOS です。OSE は、高度なメモリ保護、プログラム管理、ファイルシステム、フラッシュ、メッセージ・ベースのプロセス間通信などの機能を提供し、世界中の携帯電話や通信基地局等で利用されています。OSE のメモリ保護とセキュア・パーティショニングは、1つの車載サブシステムで発生したエラーが他のシステム上で動作する重要なプロセスに影響を与えないようにします。また、OSEは、プロセスが応答しない場合、エラー分析とデータの再作成を行うエラーハンドラを提供します。これらの高信頼性機能は、OSE の保証されたレスポンスタイム、フレキシブルな分散型通信フレームワーク、プログラム管理設備とともに、GPS、テレマティックス、エンターテインメントなど、広範囲にわたる複雑な車載機能をホスティングするのに最適です。

OSEck (OSE Compact Kernel) は、OSE RTOS の機能を完全に備えた DSP の強化バージョンです。エンジン制御装置など、ハードでリアルタイムな要件を持ち、深く組み込まれ、しかもリソース制約のある機能向けに最適化されています。OSEck は、フルプリエンプティブ、エラー処理機能内蔵でありながら、最小の構成で4KB以下のメモリしか占有しません。完全にイベントドリブンであり、タイムクリティカルなイベントに対して迅速かつ決定論的なレスポンスを保証します。

OSE Epsilon は、8/16/32ビットのマイクロコントローラ環境向けにぴったりの OSE RTOS 小型バージョンです。Epsilon は、わずか4KBのメモリ占有でありながら、フルプリエンプティブで完全な統合エラー処理機能を提供します。省フットプリント、フラッシュのサポート、組込み型インターネットのサポートといった特徴を持つ高性能の Epsilon は、エンジン/シャーシ制御、単純なテレマティクスといった用途に最適です。

EE-Auto は、ARM ならびに PowerPC プロセッサ、MPC55XX ならびに 5XX DSP、C167/TriCore、ARM、MAC71XX、SH2 ハイブリッド・アーキテクチャなど、車載用途で使用されているほとんどの主要CPU、DSP、ハイブリッド CPU/DSP をサポートします。また、EE-Auto サービス・パッケージには、LIN (Local Interconnect Network)、CAN (Controller Area Network)、FlexRay 、MOST (Media Oriented Systems Transport) などの業界標準の自動車通信プロトコルにおけるノウハウが含まれています。

EE-Auto は、各種開発ツールを包括的パッケージとして搭載しています。これらの開発ツールには、OSEイルミネータ・システム・デバッガ、UML やMATLABR®などの人気の高いシミュレーション・ツールが含まれており、オープンな 業界標準 Eclipse のフレームワークの下ですべて統合されています。エニアは、幅広いサービスをヨーロッパ、米国、およびアジアで展開し、EE-Auto の顧客が OSE ベースの新製品やサブシステムを開発するのをサポートしています。これらのサービスには、システム・エンジニアリング、アプリケーションやドライバの開発、セキュリティクリティカルなシステムの統合、テスト、および検証が含まれています。

EE-Auto は、間もなく発売されます。EE-Auto ライセンス価格は、構成によって異なりますが、価格は15,000ドルからとなっています。

 

Enea Embedded Technologyについて
Enea Embedded Technologyは、フォルトトレラント、高可用性、セイフティクリティカルな組込システム向けのリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)、開発ツール、およびサービスのリーディング・プロバイダです。Enea Embedded Technology は、OSEリアルタイム・オペレーティング・システムを所有し、販売しています。OSEは、分散型通信システム (通信インフラストラクチャや携帯電話など)、航空電子工学、医療、自動車および産業関係の制御システムを含む、世界中の多くの製品で使用されています。Enea Embedded Technologyは、Enea ABの子会社で、スウェーデン ストックホルムを拠点にしています。Enea ABは、全世界で600名近くの従業員を擁し、さまざまなリアルタイム組込型、ITおよびe-businessアプリケーションの製品、サービス、トレーニングを提供しています。主な顧客は、Ericsson、 Lockheed Martin、Samsung、Agere Systems、Boeing、ソニー、富士通等の先端企業です。

OSEはEnea Embedded Technologyの登録商標です。
その他の全ての会社名、製品名は各社の登録商標もしくは商標です。

◆お問い合わせ先
エニア・エンベデッド・テクノロジー株式会社
〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1-4-2 風雲堂別館ビル 4F
Tel: (03)5207-6167 Fax: (03)5207-6169
URL: http://www.enea.co.jp E-mail: japan@enea.com