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エニア、マルチコア CPU 向けの Asymmetric Multiprocessing RTOS ソリューションの開発を計画

分散型システム向けの拡張ロード・バランシング機能を搭載、SMPに代わるリアルタイム・ソリューションを提供

エンベデッド・システムズ・カンファレンス ブース # 2202

2005年3月8日(現地時間)、カリフォルニア州サンフランシスコで開催のエンベデッド・システムズ・カンファレンスにて
エニア・エンベデッド・テクノロジーは、同日、同社のOSEリアルタイム・オペレーティング・システム向けの統合型ロード・バランシング機能を搭載し、機能強化したAsymmetric Multiprocessing(AMP)ソリューションを提供する計画を発表しました。年内に投入予定のOSE AMPは、マルチコアなどのマルチプロセッサ・システム向けの従来型SMPソリューションに代わる、リアルタイム・ソリューションを提供します。Freescale社の8641Dプロセッサ、Broadcom社のBCM 12xxおよび14xxプロセッサなど、新しいマルチコア・デバイス向けにAMPソリューションを提供する予定です。

エニアのプロダクト・マーケティング・ディレクターMichael Christoffersonは、次のように述べています。「SMPは、マルチプロセッサの使用により、個々のアプリケーションを高速化する方法として開発されたものです。マルチコアCPUの登場に伴い、OEMは、マルチチャネル、マルチアプリケーションの大規模システムにおける全体的なパフォーマンス向上を、SMPのロード・バランシング機能を利用して実現しようとしています。しかし、SMPは、予測可能なリアルタイム・レスポンスを必要とするアプリケーションには適していない場合が多く、また大規模なシステムへの拡張性に乏しい、フォルトトレランスに欠ける等の問題点があります」

同氏はさらに次のように続けました。「ロード・バランシング実装のためにSMPを必要としないということは、テレコムOEMにとって朗報です。当社のAMPソリューションによって、設計者は、リアルタイムのレスポンスと制御を犠牲にすることなく、統合型ロード・バランシング機能搭載のフレキシブルな分散型マルチプロセッサ・ソリューションを容易に展開できるようになります。SMPシステムでは、アプリケーションのリアルタイム要件に関わりなく、OSが機械的にCPUにタスクを分散しますが、当社のAMPソリューションでは、開発者がタスク分散を完全に制御することができます。そのため、OSE開発者は、予測可能なリアルタイム・レスポンスを提供する、バランシング機能搭載のマルチプロセッサ・ソリューションを開発できます」

エニアのAMPソリューションは、OSEのリンク・ハンドラのテクノロジーである、プロセス間通信のためのメッセージ・パッシング・フレームワークをベースに構築されます。このメッセージ・パッシングでは、アプリケーションが複数のプロセッサ上で動作している場合でも、単一のプロセッサ上で動作しているかのようなやりとりが可能です。このフレームワークと革新的なロード・バランシング・テクノロジーの組み合わせにより、複数のプロセッサへの最適なプロセス分散が実現します。同時に、リアルタイム・スケジューリングおよび割り込み処理機構を通じて、クリティカルなタスクがCPU、メモリなどの必要リソースをタイムリーに使用できるようにします。

SMPは単一のオペレーティング・システムと同種型処理ネットワークを使用します。これに対して、OSEのAMPフレームワークは、特定タスク向けに最適化された複数のオペレーティング・システムとプロセッサから成る、異種混在型システムをサポートします。OSEにより、設計者は、さまざまなCPU、DSP、ハイブリッド・コントローラを使用してシステムを構成できるようになります。また、Linuxなどの他のオペレーティング・システムとOSEを組み合わせることも可能です。このような方向性に沿った第一歩と言えるのが、エニアのOSE Orchestraです。OSE Orchestraは、シームレスなLinux/OSEプラットフォームを実現します。このプラットフォームでは、高度なテレコム/データコム・アプリケーション、管理アプリケーションの実行にはLinuxを使用し、制御、障害通知、ホットスワップ、動的ディスカバリなどの高度なリアルタイム処理にはOSEを使用します。

OSE AMPは、Enea Orchestraフレームワークを拡張、強化して、各種オペレーティング・システムをサポートします。またロード・バランシング・テクノロジーを利用して、システムの稼動中にアプリケーションを処理ノードに再割り当てすることで、使用可能な処理リソースの最適利用を図ります。従来のRTOSでは、RTOSとアプリケーションを単一プログラムとしてコンパイル、リンクする必要があるので、このような機能は実現できません。このため、システム稼動中には、個々のアプリケーションを別のプロセッサに動的に移動することができません。

OSEの柔軟性のキーとなるのは、動的ロード・モジュールのサポートです。OSEでは、RTOSとアプリケーションを別個のプログラムとして別々にコンパイルし、実装します。アプリケーションが特定のOSEノードに固定されていないために、システムの稼動中であっても、他のOSEノードに再割り当てすることができます。このような柔軟性と革新的なロード・バランシング・テクノロジーの組み合わせにより、OSEは、SMPシステムの柔軟性と、従来の分散型RTOSシステムにおけるリアルタイムの応答性を同時に実現します。

 

Enea Embedded Technologyについて
Enea Embedded Technologyは、フォルトトレラント、高可用性、セイフティクリティカルな組込システム向けのリアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)、開発ツール、およびサービスのリーディング・プロバイダです。OSEは、分散型通信システム (通信インフラストラクチャや携帯電話など)、航空電子工学、医療、自動車および産業関係の制御システムを含む、世界中の多くの製品で使用されています。 Enea Embedded Technologyは、Enea ABの子会社で、スウェーデン ストックホルムを拠点にしています。Enea ABは、全世界で約500名の従業員を擁し、さまざまなリアルタイム組込型アプリケーションの製品、サービス、トレーニングを提供しています。主な顧客は、Ericsson、Nokia、Boeing、Motorola、Alcatel、Volvo、TI、Agere Systems、富士通等の先端企業です。

OSEはEnea Embedded Technologyの登録商標です。
その他の全ての会社名、製品名は各社の登録商標もしくは商標です。

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